家族葬で選ばれている料理の内容とは?
2023.10.10 12:42
家族葬で出す料理・食事はどのように準備するべきなのでしょうか。
一般的にお葬式を行う場合には通夜を終えた際の通夜ぶるまい、告別式には精進落としと呼ばれる会食の機会が設けられます。
家族葬の際にも、この例に沿って通夜ぶるまいや精進落としの会食をするケースもありますが、家族葬のスタイルは家族ごとに柔軟にできるので、一般的な食事スタイルとは異なる方法を採るケースも増えてきました。
どんなものが家族葬に選ばれているのか、家族葬の食事や料理について見ていきましょう。
家族葬の料理は葬儀業者やプランによって異なる
家族葬は小規模な葬儀で、同居の家族数人のみで行われるケースもあるので、一般葬のように通夜ぶるまいや精進落としの料理はプラン外でオプションとなっているケースがほとんどです。
葬儀だけを行い、食事は自宅や飲食店などでするというご遺族もいるためです。
プランやオプションで食事がプラスできる場合の内容は、一般葬などの葬儀で用意される伝統的なスタイルのほか、自由度の高い料理が用意できるケースも増えてきました。
葬儀の伝統的なスタイル
伝統的なスタイルは1日目の通夜が終わった後と、2日目の告別式が終わった後に会食を行うのが一般的です。
通夜を終えた後の会食は通夜ぶるまいと呼ばれ、通夜に参列してくれた方へのおもてなしの意味があります。
そのため、家族だけなら振る舞う必要もないように思えますが、故人が亡くなられ、手続きや葬儀の準備で時間を取られることや故人を失ったショックで食事が十分に取れていない方も多いので、家族がようやく落ち着いて食事を取る時間になる役割も果たしてくれます。
告別式の食事は地域によっては、火葬をしている待ち時間に火葬場に併設された会場で行われるケースが少なくありません。
いずれにしても、食事の内容は精進料理的なものや和食が基本です。
通夜ぶるまいは稲荷寿司や巻き寿司などに天ぷらや野菜の煮物、刺し身などが並べられることが多いですが、地域によって内容に慣習がある場合もあります。
精進落としは和懐石などが一般的で、煮物や天ぷら、焼き魚や刺し身などの盛り合わせなどが並びます。
自由度の高いスタイル
最近では、丸1日や1泊2日で会場や部屋を貸し切りできるスタイルの家族葬会場も増えてきました。
貸切スタイルで、部屋の中を自由に使えるタイプの葬儀場の場合、葬儀業者と提携しているケータリング会社から自由に料理を選んで運んでもらう場合や、中には出前や宅配を自由に依頼できるケースもあります。
また、室内に簡易キッチンが備わり、自分たちで簡単な料理をすることや近くで購入して持ち込みができるケースもあります。
伝統的なスタイルに沿って精進料理や和食を取ることもできますが、故人が好きだったものを集めて最後の晩餐的な食事を楽しむご遺族も少なくありません。
フレンチやイタリアン、ピザやケーキ、お寿司などを取り揃え、故人の遺影を前に、久しぶりの家族団らんや親族と、故人を偲ぶ時間を楽しむ方もいます。
飲食店での会食
家族葬では会食はオプションになっているケースも多いため、葬儀後に別途、飲食店を予約して会食をするご遺族もいます。
葬儀場の近くでお店を探すパターンもあれば、故人とよく一緒に食べに行った思い出のお店や故人が好きだったお店などで食事を取るケースも少なくありません。
親族やご友人などにおもてなしをしたい時には、法事料理のプランなどがある飲食店を選ぶ方法もあります。
まとめ
家族葬では参加する人数が極めて少ないケースなどさまざまなので、会食はオプションであるケースがほとんどです。
オプションをプラスする場合、伝統的なスタイルで精進料理や和食が中心になります。
一方、より柔軟に故人が好きだった料理をケータリングする場合や故人と思い出のお店で会食をするパターンもあります。